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2020.5.1【在校生・新入生の皆様】大浦校長からのメッセージ

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【在校生・新入生の皆様】大浦校長からのメッセージ

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、去る3月より現在に至るまで、休講措置を取らせていただく事になり、
在校生の皆様には大変ご迷惑をおかけしています事、大変心苦しく存じます。
皆さんもご存知のとおり、このウイルスとの戦いは長期戦となって参り、少なくとも年内は、昇降の程度差はあれ、続いてゆくことになりそうです。

ウイルスは目に見えないものであり、まして今回の新型ウイルスは潜伏期間も長く、感染しても無症状の場合も多いことから、「忍者のようなウイルス」「非常に対応のやっかいなウイルス」とも言われています。
見えない敵は、より恐ろしく感じるのは当然です。
たとえ罹患当初は軽いカゼ症状のみであっても、急速に肺炎が悪化したり、血中に侵入して血栓を生じさせると、
脳梗塞や腎障害をおこす例も報告されています。
高齢者や糖尿病・喘息などの持病ある方々にかぎらず、若者でも重症例がでていることは報道されている通りです。また、現在まで治療法が確立されておらず、ワクチンもなく、医療現場も重症例が増え、院内感染もおきている事から、新たな患者を受け入れる余力もなくなっているのが現状です。
唯一この感染症と立ち向かう方法は、できるだけ外出を控え、人との接触を少なくする事しか、現時点ではありません。これまで、こうした認識の下、休講措置を継続して参りました。現在も、この認識には変わりありません。
ただ、封じ込め作戦が破綻しつつある現在、このウイルスとの戦いは今後1年間は続くとみられます。
次第に、「このウイルスと、どううまく付き合ってゆくのか」という段階に入ってきたものと考えます。

つまり、どう共存するかという事です。
人類は嘗て、天然痘やペストやポリオ、結核などの感染症と戦ってきました。その中で、先人たちは多くの犠牲を払いながらも、血のにじむ努力によって、病原菌や感染経路を特定し、ワクチンや治療薬を開発して治療方法を確立してきました。
現在、我々は新たなウイルスのパンデミックの最中にあります。おそらく経済・文化・理性やものの考え方も含めた社会全体が、変革の途上にはいったのだと思います。このウイルスの致死率は2~7%と言われています。
また、このウイルスの感染経路は、飛沫感染と接触感染であることが判明しています。但し、報告されている通り、唾液中にウイルスは多く、発声による「エアロゾル」といわれる微細なマイクロ飛沫によっても感染は生じます。
よって、「密閉・密集・密接」の3密を避けることにより、感染拡大を防止できるとされています。
実技室を開放して室内の換気に心がけ、他人と接近した状態での会話をひかえ、常にマスクを着用すること、
入校時や実技開始時には必ず石鹸での手洗いを励行すること、ドアノブや手すり等、共有で手を触れる部位はこまめに消毒することを、習慣づけ徹底することで、学内での感染リスクは防げます。
また、通学時の電車の人混みを避け、マスクを着用し、つり革や手すり等は極力触れず、混雑した食堂での外食は控えてください。また、帰宅時にも手洗いやうがいは励行してください。
これは登校時にのみ関する事項ではなく、皆さんの日常生活全般の注意事項です。
治療薬が承認され、ワクチンが開発され、治療法が確立されるまでには、1年ほどかかると言われています。
現在、私たちにできることは、感染の危険性を可能なかぎり避けることと、用心と工夫をしながら少しずつ日常生活を回復してゆくことと考えます。相矛盾する問題ですが、チャレンジするしかないと存じます。

教育現場も変革が迫られています。
今までの様な授業形態に戻れる訳にはゆきません。オンライン授業を取り入れ、可能な限り人との接触を減らす工夫をしなければなりません。そのための環境を整えるよう急がねばなりません。実技授業のみは、人との接触を避けられません。100%防げるとは言えませんが、上記のような予防対策を励行することによって、リスクを最低限にすることは可能です。
緊急事態宣言の延長も決まり、その様な中で、「生徒の命を危険に晒してよいのか?」「実技授業のみ登校させて意味あるのか?」「他校は登校中止なのに無謀なのではないか?」との御批判があるのは重々承知しております。
事態を鑑みつつ、全て休講とする判断も今後あるかもしれません。
しかし、医療の一環を担おうとしている皆様だからこそ、最善を尽くして学びの機会を回復してゆくことは可能と考えます。学校としては、今後も座学授業の資料をムードルで配信したり、課題レポートの提出による出欠判断をしたり、実技に関する動画を作成して随時見て復習できるように配慮したり、登校できない方も後の配信を見て出席扱いとするなど、対策を講じたいと考えております。
なお、緊急事態宣言発令中の課外特別授業と実技室開放は中止させていただきます。

学生の皆様のご協力とご理解をよろしくお願いいたします。

令和二年五月一日
東洋鍼灸専門学校校長 大浦 宏勝

 

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